球団別の首位打者!
今回も、気になったので調べてみた記録の話
今回は球団別の最高打率です
前回の本塁打と同じように
左右別で、助っ人外人が記録していた場合は日本人登録選手まで調べました
前回の本塁打編では
右打者のほうが多くの本塁打を放っていたことに気付かされましたが
打率はそうではない
・・・はず
ま、早速ですが以下が調べた結果です
右:広瀬叔功(1964) .366
左:柳田悠岐(2015) .362
2015年の柳田選手の打率が球団左打者としての最高打率でした
もう少しで、球団新記録だったんですね
球団記録の広瀬選手は通算盗塁成功率が一位の記録保持者なんですよね
(通算盗塁数は歴代2位)
リードオフマンとして1950年代の南海を支えた名選手です
・日ハム(東急や東映)
右:大杉勝男(1970年) .339
左:張本勲(1970年) .383
本塁打の時では名前が出なかった張本さんが
ここでは本領発揮です
この.383という打率はイチロー選手に抜かれるまで
約30年もの間、パリーグ記録でした
ちなみにこの前のパリーグ記録は同球団で活躍した大下弘選手(左打者)が1951年に記録した.38318でした
1970年の張本さんの打率は.38344
ほんのわずかの差で記録を更新し今でも球団記録となっています
打率でも球団記録です(右打者として)
大杉選手の名選手ぶりがよく分かります
・ロッテ(毎日やオリオンズ)
右:落合博満(1985年) .367
左:リー(1980年).358
左:榎本喜八(1966年) .350
落合選手が右打者でありながら
左打者のリー選手に1分近い差をつけて球団記録
左打者最高はリー兄弟として兄弟で同時期に活躍した兄の方
首位打者になる前には本塁打王と打点王を1回ずつ獲得するほどの選手でした
通算打率は.320であり
この数字は4000打数以上の選手の中では歴代1位の記録保持者でもあります
榎本選手は
つい最近(2016年の初更新当時)、殿堂入りしたことで話題になった
1960年代最高と張本さんにも絶賛された打者でした
・西武(西鉄)
右:和田一浩(2003年) .346
左:秋山翔吾(2015年) .359
右左共に2000年になってから
球団記録が更新されています
球団の本塁打記録は外国人ばかりでしたが打率では記憶に新しい日本人選手が記録
しかし、二人ともこれだけの打率を残しながら首位打者にはなれませんでした
2003年は日ハム・小笠原選手が.360で首位打者
2015年は前述の柳田選手が首位打者になったのは記憶に新しいことです
・オリックス(阪急)
右:ブーマー(1984年) .355
右:谷佳知(2003年) .350
左:イチロー(2000年) .387
これを打ち破る選手は現れるのでしょうか
右打者1位となっているのは来日外国人選手初の三冠王となった
1984年のブーマー選手です
日本人右打者一位は谷選手ですが
この年は前述の西武・和田選手と同様に
これだけの打率を残しながら、小笠原選手に首位打者を取られてしまいました
・近鉄
右:佐々木恭介(1978年) .354
左:ブルーム(1962年) .374
左:新井昌宏(1987年) .366
意外に打率も高レベルな数値が残されていました
今は無き球団ですが一応参考に記録しておきます
・楽天
右:リック(2008年) .332
右:嶋基宏(2010年) .315
左:銀次(2014年) .327
意外にも日本人右打者の球団記録は嶋選手でした
左打者最高は2014年の銀次選手ですが
この年は当時オリックスの糸井選手と首位打者争いを繰り広げ結果リーグ2位となってしまった記録です
しかし、球団内記録とするとそれまでの左打者最高打率は2009年に首位打者を獲得した鉄平選手の記録
この2つの記録は非常に接戦でした
打率を四捨五入する前の打率はこうです
銀次.32679
鉄平.32661
ということで銀次選手のほうが上となりました
ではここからはセリーグ
・ヤクルト
右:ラミレス(2007年) .34343
右:大杉勝男(1981年) .34299
左:青木宣親(2010年) .358
右打者最高は204本安打を記録した年のラミレス選手
そして非常に接戦でしたが日本人右打者最高は日ハムでも名前を残した大杉選手となっております
若い人やそんなに詳しく知らないって人には存在をあまり知られていないと思われる方ですが
本当に大杉勝男という男は凄い選手だったと思います
青木選手も
初代ミスタースワローズの若松選手の記録を越えての
左打者での球団記録
ここも右打者の時と同じく接戦がありました
青木.35849(2010年)
若松.35828(1971年)
・巨人
右:中島治康(1938年秋) .361
左:クロマティ(1989年) .378
左:川上哲治(1951年) .377
右打者の記録はプロ野球創設期に活躍した中島選手の記録
当時は1リーグ制で試合数も40試合のみだったので参考記録かもしれないです
2リーグ制以降でチーム試合数も多めの記録となれば
1961年にミスターこと長嶋さんが記録した打率.353が右打者最高となる
6回の首位打者獲得を記録しており
これは右打者としては日本記録となっています
クロマティ選手って
確かこの年(1989年)チームが優勝争いをしていたから試合に出続けたけど
規定打席数に到達した時に試合に出るのを止めていたら4割の打率を残せたんですよね
あと、1986年には.363の高打率を残したにも関わらずバース選手に首位打者を取られ
.360以上の打率を残しながら首位打者を取れなかった唯一の選手となってしまいました
左打者1位は王さんではなく野球の神様・川上さんでした
・阪神
右:藤村富美男(1950年) .362
左:バース(1986年) .389
左:藤田平(1981年) .357
藤村選手とバース選手は二人とも球団本塁打の記録保持者でもあります
そして1986年にバース選手が記録した打率.389は日本記録です
このバース選手の記録は抜かれる日はくるんでしょうかね
左打者1位の藤田選手は阪神の生え抜きとして初の名球会入りした選手として有名です
・広島
右:水谷実雄(1978年) .348
左:嶋重宣(2004年) .337
両:正田耕三(1988年) .340
広島は楽天を除く長い歴史のある球団の中では唯一.350以上の打率を残した選手はいないんですよね
右打者最高は山本浩二さんではなく
プロ入り当初は投手だった水谷選手が記録
左打者最高となった
2004年の嶋選手は打率.337 32本塁打の成績を残し
首位打者を獲得
背番号が55ということで「赤ゴジラ」と呼ばれブレークしました
正田選手は2リーグ制以降では唯一のシーズン本塁打無しでの首位打者という珍記録の持ち主です
・中日
右:パウエル(1995年) .354
右:西沢道夫(1952年) .353
左:谷沢健一(1980年) .369
西沢選手と谷沢選手は二人とも
本塁打でも、右左それぞれの球団記録(日本人での)でした
谷沢選手が良い打者だというのは知っていたけど
西沢選手は、よく知らなかったなぁ
永久欠番は分かるけど、記録についてはあまり知ってなかったっていう印象です
・横浜(大洋)
右:内川聖一(2008年) .378
左:長崎啓二(1982年) .351
内川選手の記録は右打者としての最高打率です
左打者最高の長崎選手は現役引退後に
オリンピックの代表コーチを務めた経歴もある人です
やっぱ、打率では左打者のほうが高い成績を残していることが多いけど
そんなに圧倒的に右打者よりはっていう結果ではない印象を受けました
全体的に古めの記録が多いけど
最近の選手も名前を連ねています
そんな選手をリアルタイムで見れてうれしいですね
これから記録を更新する選手の出現に期待です