プロ野球記録室

プロ野球の記録を独自の目線で掘り下げたい

最多奪三振と制球力そしてサウスポー

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最も打者を安全にアウトにする方法と言われてるのが

奪三振

 

ピンチの場面で打者を三振アウトにして攻守交替!や試合終了!

なんて場面は野球を観てて盛り上がる場面の1つですよね

 

奪三振を取るのに必要になってくるのは

決め球や制球力なんてよく聞く

 

しかし、最多奪三振のタイトルを取った投手の中には

制球力など関係なしにタイトルを獲得した投手も多いんですね

 

 

まず、パリーグでは

野茂投手と松坂投手が最近ではそうですね

 

先ず野茂投手!

野茂投手は1990年から1993年に4年連続で奪三振タイトルを取りましたが

4年連続で与四球は100を超えてリーグワースト1位です

これはこれでスゴイですね

 

メジャーに行ってからも奪三振のタイトルを2回取りましたが

うち、一回の2001年は96与四球でリーグワースト1位という記録を残してます

 

 

松坂投手は2000、2001、2003、2005年の計4回

奪三振のタイトルを取りましたが

 

2000年は与四球が95で

2001年は与四球が117でリーグワースト1位でした

もともと制球力に難があると言われてましたが

2002年以降は与四球数は減少していきましたね

 

 

 

セリーグに目を向けると左投手が目立ちます

 

まず、金田正一投手

400勝投手として有名な名投手ですが、金田投手も与四球は多め

計10回のリーグ最多奪三振を記録(タイトルとして表彰されるようになったのはセリーグが1991年から、パリーグでは1989年から)しましたが

最多奪三振を記録した1951年から1953年では3年連続の100を超える与四球でリーグ最多

1955年にも最多の奪三振を記録し、100を超える与四球を記録

 

ま、金田投手が活躍した1950から1960年代って、登板数が50くらいであったり

そのうち30登板が先発とフル稼働し

今より、登板する試合が多いので、奪三振数はもちろん与四球も多くなるのは当たり前ですけどね

 

次に高橋一三投手

巨人のV9時代に活躍した投手で

「左のエース」という肩書きをえた最初の投手と言われています

漫画・巨人の星の主人公、星飛馬のピッチングフォームのモデルとなった投手らしいです

 

1973年にリーグ奪三振を記録、しかし与四球139はリーグワースト1位でした

 

 

江夏豊投手も阪神時代の1967年にシーズン最多奪三振かつワースト与四球を記録

 

川口和久投手(広島)も1991年にー以下同文

 

 

そして近年の事で目につくのが

ヤクルト・石井一久投手

 

1998年と2000年に奪三振のタイトルを取りましたが

1998年は241奪三振と言う、近年では簡単には見られない堂々の数字を残すが

与四球は105でリーグワースト

2000年は73与四球と100は超えなかったんですがね

 

ちなみにセリーグでシーズン与四球が100を超ての最多奪三振

ここ40年の間では石井投手のみ

 

 

大事なことなので2回言いますが、上記セリーグに関する投手は全員、左投手です

 

 

セリーグでは1998年の石井投手以降、最多奪三振かつワースト与四球投手はいなくなりましたが

 

2014年と2015年に2年連続で久々にその記録が生まれました

2014年は阪神メッセンジャー投手(与四球69)

そして去年は同じく阪神の藤浪投手です(与四球83)

 

パリーグでは2001年の松坂投手以降は2015年シーズン終了時点で

2004年の新垣投手(当時ダイエー)のみ

与四球は73

 

この珍記録、パリーグではすぐには出そうにないでしょうね

セリーグでは今年も、藤浪投手が可能性ありですね

 

この記録も注目してよっかな(笑)