戦後唯一の防御率0点台を記録した男・村山実 菅野投手が挑むのは防御率だけでない!?
戦後で史上2人目となる規定投球回でのシーズン防御率0点台を達成の期待がでている
今回は、その戦後唯一の防御率0点台を記録した
通算成績
阪神の永久欠番である背番号11を最後に背負ったとして有名な名投手である
投球スタイルが、「暴走機関車」と呼ばれた陸上選手のザトペックさんの走法に重ねられ
ザトペック投法と呼ばれていた
さて、シーズン防御率が0点台とした話だが
14年の現役の中でいつ記録したのかというと12年目だというのが驚きである
その時の年齢は33歳、このくらいの歳や年数になると全盛期を過ぎてしまったベテラン選手といった印象であるが
にもかかわらず自身最高のシーズン防御率を残した
しかも、当時は選手兼任監督
そんな中、防御率0点台とは凄すぎる
現役通算の防御率は2.09
これはセリーグ記録である(通算2000イニング以上)
最優秀防御率は、その年を含めて3回受賞
14年の現役生活の中で、シーズン防御率が3点以上だったのは2回しかない
現役最後の年の防御率が3.61だったために、それがなければ通算防御率1点台を記録していたか
菅野投手のシーズン防御率0点台の行方も気になるが、セリーグ投手で通算防御率の記録も簡単には破られないだろう
通算防御率が2点台の投手は、1940年代や1950年代にプロ入りしているケースが多い
1960年以降にプロ入りしたセリーグで活躍した投手を見ても通算防御率は
江夏豊 2.49
外木場義郎 2.88
大野豊 2.90
という成績
全員、広島関係だな
記憶に新しい選手では
と2.50すらきれていない
現役選手だとパリーグ出身ではあるが
杉内俊哉投手で2.95(2015シーズン終了時)
現役通算の防御率を2点台で終えられるかさえ怪しい状況である
どれだけ、村山投手の記録が破られそうにないか分かる
ダルビッシュ投手はNPBでの投球回数が1200後半だがNPB通算防御率は1.99としていた
村山投手は日本記録を持っている
1イニングあたりどれだけの走者をだすかの数値を表すWHIPが歴代1位である(通算投球回2000以上)
記録は通算0.954
1イニングに走者を一人出すか出さないかという数値
通算WHIPが1以下なのは
の三投手
比較的記憶に新しい投手で上位の記録は
江夏豊 1.025
斎藤雅樹 1.1045
である
シーズンの成績を見ても戦後での1位は村山投手が1959年に記録した0.748でシーズンの歴代2位
1位は景浦将投手が1936年の秋に記録した0.719
シーズンのWHIPが1を切った投手は最近でも、マー君をはじめ
大谷翔平、ダルビッシュ有、吉川光夫、上原浩治、松坂大輔、去年のマイコラス投手
など多い
一世代前の投手でも
山本昌投手や現在ソフトバンクで指揮をとる工藤公康監督などといった
多くのエース級投手が記録したが
シーズンWHIPを0.8以下とした投手はおらず
1980年以降の最高記録で2011年にダルビッシュ投手が記録した0.828である
簡単には破られそうにない記録を、こんなにも村山投手は打ち立てていたんだな
いつかこれらの記録が破られる日に期待したい
ちなみに巨人・菅野投手の
2016シーズンの交流戦が終わった時点でのWHIPは0.843
この数値の行方にも今後注目していきたい