プロ野球記録室

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楽天・岸 平成のパリーグで初の珍記録達成してしまうのか

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楽天に移籍し、則本投手とのダブルエースとしてチームを支えている岸投手

しかし9月15日現在、約2か月の間

勝ち星に恵まれていない

 

 

 

決して投球内容は悪くない

防御率はリーグ2位の2.64

先発して6回までを自責点3点以内の投球をするクオリティスタートもリーグ2位の18回

奪三振率(1試合当たりの奪三振数)も9を超えており

1イニングあたり出す走者は約1人の投球をしている

 

現在8勝9敗

リーグ2位で2点台の防御率を記録しているのにも関わらず

2桁勝利に届いておらず、負け越してしまっている

 

今シーズン、2桁勝利を挙げることができるだろうか

出来なかったとしたら、ほぼ確実にシーズン負け越しとなってしまうだろう

 

岸投手は2012年に

11勝12敗 防御率2.45

の成績を記録している

 

成績を見ての通り、防御率2点台にもかかわらず負け越している

今シーズンも規定投球回を投げ防御率2点台の負け越しとなれば

自身2度目

 

昭和の時代では登板間隔が短かったり、先発投手がリリーフをしたりと投手1人あたりの登板数が多いため敗戦投手となる機会が多く

投高打低の時代ということもあり1シーズンに規定投球回を投げても防御率2点台の投手が多いなどで

防御率2点台での負け越しというのは昭和では何件か見られ、1人で2回以上も記録してしまった投手も多い

 

しかし1990年代に入ると、投低打高の時代で防御率2点台が珍しいというのもあるが

防御率2点台の負け越しという投手は激減している

 

平成で初の防御率2点台(規定投球回以上)での負け越を2度も記録してしまったのは

2006年と2009年の巨人・内海哲也投手だった

2006年は

12勝13敗 防御率2.78

 

そして3年後の2009年に

9勝11敗 防御率2.96

 

その後も阪神スタンリッジ投手が

2012年:7勝12敗 防御率2.69

2013年:8勝12敗 防御率2.74

と2年連続で記録し

同じく阪神メッセンジャー投手が

2012年:10勝11敗 防御率2.52
2015年:9勝12敗  防御率2.97

を記録している

 

セ・リーグでは3投手が記録しているが平成のパリーグではいない

岸投手はパリーグ初の記録を残してしまうのか

打線の援護に期待したい

 

ちなみにパリーグで最後の防御率2点台&負け越しを複数回記録したのは

マサカリ投法で有名な村田兆治投手

1975年:9勝12敗 防御率2.20

1989年:7勝9敗  防御率2.50

と昭和と平成をまたいでの記録だった

 

両年とも勝ち星には恵まれなかったが

最優秀防御率のタイトルを獲得している

 

 

ちなみに現役で1度

規定投球回での防御率2点台&負け越しを記録したのは岸投手の他に

 

野村祐輔(広島)

2012年:9勝11敗 防御率1.98

 

山田大樹ソフトバンク

2012年:8勝10敗 防御率2.78

 

牧田和久(西武)

2013年:8勝9敗 防御率2.60

 

菅野智之(巨人)
2015年:10勝11敗 防御率1.91

 

則本昴大(楽天

2015年:10勝11敗 防御率2.91

 

の5名