プロ野球記録室

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シーズンK/BBランキング

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K/BBとは投手の制球力を表す指標であり

奪三振数÷与四球

で算出される

 

これは守備などの影響を受けない為に運に左右されない投手の能力とされている

優秀な投手は3.50を上回ることが多い

 

ということでシーズンK/BBランキングベスト30を作ってみました

規定投球回以上の投手ランキングとシーズンセーブ数30以上の投手ランキングと2つやってみました

 

・シーズンK/BBベスト30(規定投球回以上)

順位 選手 球団 K/BB
1 ルイス 広島 9.789473684 2009
2 杉浦 忠 南海 9.6 1959
3 工藤 公康 巨人 9.25 2000
4 田中 将大 楽天 8.925925926 2011
5 田中 将大 楽天 8.894736842 2012
6 上原 浩治 巨人 8.434782609 2003
7 成瀬 善久 ロッテ 8.388888889 2011
8 江川 卓 巨人 8.166666667 1982
9 マイコラス 巨人 8.130434783 2017
10 上原 浩治 巨人 7.913043478 2002
11 秋山 拓巳 阪神 7.6875 2017
12 ダルビッシュ 日ハム 7.666666667 2011
13 上原 浩治 巨人 7.458333333 1999
14 菅野 智之 巨人 7.269230769 2016
15 杉浦 忠 南海 7.204545455 1960
16 上原 浩治 巨人 7.19047619 2006
17 黒田 博樹 広島 6.857142857 2006
18 ルイス 広島 6.777777778 2008
19 野口 茂樹 中日 6.678571429 2001
20 上原 浩治 巨人 6.652173913 2004
21 土橋 正幸 東映 6.622222222 1961
22 上原 浩治 巨人 6.590909091 2005
23 小宮山 悟 ロッテ 6.4 1999
24 川上 憲伸 中日 6.304347826 2007
25 杉浦 忠 南海 6.129032258 1961
26 遠藤 一彦 大洋 5.967741935 1986
27 山本 和行 阪神 5.947368421 1982
28 武田 勝 日ハム 5.941176471 2007
29 杉内 俊哉 ソフトバンク 5.916666667 2008
30 松坂 大輔 西武 5.882352941 2006

 

1位は2008年から2009年の2年間、広島に在籍していたコルビー・ルイス投手

2年連続で最多奪三振のタイトルを獲得し、防御率も2年連続で2点台とエースとして活躍

1位となった2009年は前年より不調の波が激しかったが最終的なシーズン記録は前年とさほど変わらない活躍だった

186奪三振に対して与四球数は19とリーグ最少(規定投球回以上)の与四球を記録したのが1位となった要員であろう

18位となった2008年も与四球数は27とリーグ最少だった

奪三振数は183

 

2位には史上最強のアンダースロー投手と呼ばれた杉浦忠投手

1959年は38勝を挙げチームのリーグ優勝に貢献

日本シリーズでは4戦連続で登板と今ではありえない活躍をし4連勝をする

もちろんシリーズMVPとなった

またこの年のシーズン中には54回2/3回連続無失点のパリーグ記録を樹立

 

3位は巨人に移籍1年目の工藤公康投手

奪三振数は148とそれほど多いわけではないのだが

与四球数は136回を投げて16個という圧倒的な少なさで優秀なK/BBを記録

 

4位と5位には二年連続で9に迫るほどの数値を記録した

マー君こと田中将大投手

シーズン24連勝を記録し楽天を初の優勝&日本一に導いた2013年の数値は5.72で

30位以下となり、3年連続のベスト10入りは出来なかった

 

6位には通算K/BBでは圧倒的な1位に君臨している上原浩治投手

2003年は194奪三振でタイトルを獲得

与四球数は23だったが、それを上回るリーグ最多の28本のホームランを打たれた

 

ランキング30は全体的に記憶に新しい選手が名前を連ねていますね

投手の通算成績記録を見た場合、今と昔で登板間隔の違いから

昔の投手の方が通算勝利数や奪三振指数は上なのですが

投手としての能力の質は十分昔よりレベルが高いのが分かります

 

 

 

シーズンK/BBベスト30(シーズンセーブ数30以上)

順位 選手 球団 K/BB
1 豊田 清 西武 22 2002
2 上原 浩治 巨人 16.5 2007
3 サファテ ソフトバンク 10.20 2017
4 ペドラザ ダイエー 10 2000
5 サファテ ソフトバンク 7.285714286 2015
6 藤川 球児 阪神 6.923076923 2008
7 小林 雅英 ロッテ 6.833333333 2002
8 サファテ ソフトバンク 6.636363636 2016
9 岩瀬 仁紀 中日 6.5 2005
10 藤川 球児 阪神 6.388888889 2007
11 呉 昇桓 阪神 6.230769231 2014
12 藤川 球児 阪神 6.153846154 2011
13 石井 弘寿 ヤクルト 6.066666667 2005
14 佐々木 主浩 横浜 6 1998
  豊田 清 西武 6 2003
  小林 雅英 ロッテ 6 2006
  山崎 康晃 DeNA 6 2015
18 西野 勇士 ロッテ 5.916666667 2015
19 佐々木 主浩 横浜 5.823529412 1997
20 宣 銅烈 中日 5.75 1997
21 岩瀬 仁紀 中日 5.555555556 2007
  林 昌勇 ヤクルト 5.555555556 2008
23 岩瀬 仁紀 中日 5.5 2006
24 平野 佳寿 オリックス 5.384615385 2014
25 サファテ 広島 5.125 2011
26 平野 佳寿 オリックス 5.071428571 2013

27

ドリス 阪神 5.00 2017
28 岸田 護 オリックス 4.933333333 2011
29 高津 臣吾 ヤクルト 4.75 1999
30 バーネット ヤクルト 4.727272727 2012

 

 1位は圧倒的な数値を記録した2002年の豊田清投手

この年は57試合に登板し38セーブを挙げてタイトルを獲得した

204人の打者に対して奪三振数は66

与四球数は3と圧倒的な少なさでK/BBは22 

 

2位は規定投球回以上の投手6位にもランクインした上原浩治投手

2007年は不調だったのに加え

巨人に移籍してきた上記の豊田投手が故障したためにシーズン途中から抑えに転向した年だった

この年に32セーブを記録し史上二人目のシーズン20勝&シーズン30セーブを記録したことのある投手となった

この年の奪三振数は66と1位の豊田投手と同じだったが与四球数は4と1個多かった

 

3位5位と8位とランクインしたのは

2017シーズンで54セーブと圧倒的な数値を残したソフトバンクの守護神・サファテ投手
2017シーズンのK/BBは10.20と10以上をマーク
また通算100セーブを挙げた投手の中での通算K/BBは2017シーズン終了時には歴代1位の好成績を残している

 

4位は1999年から2002年までダイエーホークスの守護神として活躍していたロドニー・ペドラザ投手

2000年は与四球数が4と上記2投手とさほど変わらない少なさだったが奪三振数が40とK/BBの数値が高くはならなかった

またペドラザ投手は通算100セーブを記録した投手の中では2017シーズン終了時点で歴代2位の通算K/BB(4.2)を記録している

 

6位は2008年の藤川球児投手

この年は前半戦だけで30セーブを挙げた

その後は北京オリンピックの野球日本代表に選出されオリンピックに出場

チームに戻った後はロングリリーフをするなど多めの投球回を投げた

もし一年通して最終回だけの登板をしていたらK/BBの数値は良くなっていたかもしれない