シーズン54セーブを記録したサファテ投手 セーブ数以外を見てもサファテ投手は歴代最強の守護神だった
2017シーズンのプロ野球で達成された記録の中で
ソフトバンクの守護神・サファテ投手が史上初のシーズン50セーブ達成がある
最終的にはその数を54にまでに伸ばしたサファテ投手
昨シーズン開始時点でのシーズンセーブ数記録は46
これは2005年に中日の岩瀬投手と
2007年に阪神の藤川投手
の2投手によって記録された
そもそもセーブ数は投手も打席に立つ機会があり
投手の交代が自然と多くなるセリーグのほうがセーブを挙げる守護神投手が多い
ただし史上初の50セーブを挙げたサファテ投手はパリーグ所属というのも驚きであった
この54セーブというのはセリーグでは何年かしたら達成する投手は現れるかもしれないが
パリーグでは長い間でリーグ記録となりそうな予感がする
さて今回はそんなサファテ投手についてセーブ数以外で記録を打ち立てたものについて触れたい
それはK/BBである
・K/BBとは?
奪三振数÷与四球で算出される数値
奪三振や与四球は守備の影響を受けないので、この数値は投手の能力を単純に示す数として用いられている
良い投手は3.5を超えるとされている
通算K/BBやシーズンK/BBの記録について詳しい情報はコチラに記載
さて今回の本題
サファテ投手の2017シーズンのK/BBは10.20だった
(102奪三振・10与四球)
これはシーズン30セーブ以上を挙げた投手のシーズン記録として見ると歴代3位の好記録である
ベスト10はこのようになっている
順位 | 選手 | 球団 | K/BB | 年 |
1 | 豊田 清 | 西武 | 22 | 2002 |
2 | 上原 浩治 | 巨人 | 16.5 | 2007 |
3 | サファテ | ソフトバンク | 10.2 | 2017 |
4 | ペドラザ | ダイエー | 10 | 2000 |
5 | サファテ | ソフトバンク | 7.285714286 | 2015 |
6 | 藤川 球児 | 阪神 | 6.923076923 | 2008 |
7 | 小林 雅英 | ロッテ | 6.833333333 | 2002 |
8 | サファテ | ソフトバンク | 6.636363636 | 2016 |
9 | 岩瀬 仁紀 | 中日 | 6.5 | 2005 |
10 | 藤川 球児 | 阪神 | 6.388888889 | 2007 |
10を超えているのは歴代でも4選手のみ
(上位2選手の記録が化け物みたいなのだが・・・)
ランキングを見てみるとサファテ投手は3年連続でベスト10入りをしている
今までのセーブ数シーズン記録を保持していた岩瀬投手は藤川投手でさえ3年連続は記録していない
いかにサファテ投手の能力が高いかを改めて認識できる結果である
ではシーズンではなく通算でのK/BBはどうだろうか
サファテ投手の日本での通算K/BBは
2017シーズン終了時点で4.67(565奪三振・121与四球)
これを通算100ホールドまたは通算100セーブ以上を挙げている投手を対象に
先発投手以外での通算K/BBランキングベスト5を見てみるとこうなる
サファテ 4.67
ペドラザ 4.20
豊田清 4.15
大塚晶則 4.05
藤川球児 4.04
なんと歴代1位となっている
2016シーズンまでではK/BBの数値は4.17で歴代2位となっていたのだが
2017年の活躍で一気にトップに躍り出ました
もちろん通算での数値は今シーズン以降の活躍により順位が下がる可能性もある
しかし2018シーズンもサファテ投手がここ数年のような活躍をすれば
通算K/BBを1位を維持し、しかも他を引き離すことだってある
このまま中継ぎ・抑え投手部門でのK/BBはサファテ投手の天下となるのか
またはこれを更新する投手は出現するのか注目である